メニースターズ
第143話 先駆者
東大陸の首都ネオレジデンス 入場料を渋々支払ってセントラル共和国へ入国する
一晩明けたので現在は日中です、南沿いに歩を進めると武器屋らしき看板と隣の家
手持ちの装備は 修理が必要なほど痛んではいないパイオネスのメンバーだったが
民家なのか物置小屋なのか
「普通に空き家じゃね? 誰もいねーってばよ、行こうぜ全く 余計な尺とってな
いでギルドに向かえよ、皆腹が減ってる気がするが 冒頭でも言っていたが」ハル
「街の入り口は警戒してるようだが意外と中は緩慢かな、今は装備を揃えるだけの
金銭的余裕はないだろ、案外遠いところにあるな首都のギルドは」後ろにブレア達
興味がてらノックしたが返事は無く鍵もかかっていない小部屋、武器屋には寄らず
売却物件かも知れないと 左程興味無さそうに早々と奥へ進んで行く、金欠の定期
・
・
・
「ふーん 一応は城壁で囲ってる訳ねこの街は、警備も就いてるし でも相変わら
ず適当なマップはゲーム側よ、主要施設は南に集中してるのかしら?」マンデリン
「我々は空腹と言っておるのだが、ウサギは割と人の話をスルーする性格なのだな
何故入り口から遠い場所にギルドを作るのか ここから奥の方へ行かねば」邪眼達
「・・・似た様なセリフを先ほど言ってませんでしたかね、私の聞き間違いかな?
時間と資金は有限なのです もう後戻りは出来ないのですよ皆さん」後悔のジェス
「! これだから陰キャは、アンタ余計な事をごちゃごちゃ考えるんじゃないわよ
気にしなくていいわ皆 こいつは元々後ろ向きの性格だから」何故か叱るスピネル
「うん? 黄金郷の侍女は先に来たチームと知り合いだったのか」勘ぐるハルだが
「さあな、俺等が訪問する前に余計なトラブルでもあったのか 知らんがな」剣士
各自ブツブツ言いながら街路を進んでゆく しばらくすると前方に大きな青い屋根
何名かはここでどういう事か戸惑う仕草をしている、この街には初めて来たハズだ
看板には首都名のネオレジデンスと記載
「着いたわ ここが老舗のギルドでいいのかしら、気のせいかしら 何処かでこれ
と似た建物に昔は顔出ししていたような まさか 色違いだし違うわよ」オーナー
「余り豪華な外観はしていないな 紹介状は貰ってるんだろう 老舗とか古いだけ
じゃないのかい まあいいか、取り敢えず中に入るとしよう」ブレアは先に立つが
(´・ω・`) WEB側にBGMは付随しておりません、各自お好きなサウンドを連想せよ
赤い屋根は第二部のホームなので今回は別です ここは東セントラル共和国の首都
メンバーがそのまま扉を開くとすでに先客がいる感じだった さて、どうなるやら
「ほっほ 細かい事はナレーションに丸投げでいいんじゃないの、安い報酬だから
兵士の紹介を受けてるからこのまま窓口に尋ねてみても構わないでしょ」図太い兎
内部がどういう造りをしているかは読み手の好みによりますが、基本的に木製構造
数人が座れるテーブルと椅子が複数用意されている カウンター越しのバーに近い
この場所なら話し合いの他に会食や休憩も可能なスタイルか、奥手に二階への階段
パイオネスが来る前に雑談をしている若者が傍にいた 射手、剣士、魔術師の三人
基本の冒険に出かけるならお約束のパーティー構成である 各自何かの用紙を手に
外見は若く全員20台だろうか? 女性一人、男性が二名に見えたがアナタはどうか
メインに関わらないキャラなのでネームは読者にお任せしたい 横でチラ見してる
「知らない顔ぶれだね・・・ここ最近多いな アンタ達も誰かの紹介で来たのかな
ここの責任者は年寄りの爺さんだし、一度に来られると大変だろうに」手前の射手
「誰だ? 随分とメンツが多いな これだけ集めてるという事は噂はあながち間違
いではないのか、闘技場の大会なんて建前なんだろ・・・合法的にな」隣の若剣士
町の警備兵と比較したら仕事には慣れているといった感じ、素人ではない装備済み
最奥のマジシャンはやや余裕の微笑すら漂わせる ペンを回しながら彼は言いだす
「俺は人数が多いに越した事はないと思うぜ、そろそろ時期が来てるって話はマジ
じゃないの ここが占領されちまったらブラックマンバに降る事になるし」だとさ
「! 何メンチ切っとんねん、止めときやあんさん うちら盗賊とは別の組織やぞ
城下町で揉め事起こす気かいな 兵士の増強を模索してる最中やな」推察の神道者
シルビアと邪眼がたてつこうとしたが、すぐにロウ大師と他のメンバーが遮ったか
好戦的な性格とそうでないメンバーが混在している 善、中立、悪は振り分けない
後に友人や知人になるのかは 最初の対話が最も重要なのは現実世界と変わらない
「余計なお仕事増やさないで下さいよね、私はここでアルバイトしてる田舎者だし
だから言ったでしょ この街で待ってれば間違いないって♪」茶髪のガウン姿の娘
「いきなり喧嘩はご法度だぜ 俺も来てるから忘れるなよ、もう頭数集めてたのか
君等とは別のルートでこっちに招待状が来てた 結局は合流するハメになったな」
大柄の木こり風のマッチョ 彼はビッグと呼ばれている、近くの同僚はチャツネと
マンデリンとは知り合いだがパイオネスのメンバーは知らない ギルドの従業員か
「あのね 後で話すけど途中で接触されそうになった、軽く威圧しておいたから私
大事にはなっていないけど、ふん 闘技場の登録会場か いいわ続けて」バニーは
「何だよラビの知人か? 別に俺は変な戦意は持ち込んでいないぜ、誤解するなよ
そっちの他組と意見交換する前に受付を通してくれ 責任者は」見渡すレックス達
喧騒し出したギルド内にカウンターの奥から人影が現れた、親子だろうか 二名だ
年老いた父親とその娘といった印象 青屋根を管理しているのはこの人物なのでは
「お客様・・・私はこの城下町ギルドの受付をしております、イライザと申します
マスターは父がしておりますが 高齢ですのでご容赦ください」気品のある婦人が
「ゴホ、ゴホッ いやどうも 私が一応此処のオーナーになりますか引退を考えて
おりますが おっと、余計な事でしたな やはりあなた方も推薦されて?」爺さん
此処の代表者はイースト氏との事 隠居間際の老人というのは彼で相違なしだろう
「この人がギルドマスターなのか まじで体調が悪そうだな、介護の依頼とか勘弁
他にも来客があるみたいじゃん、俺等が特別な招待じゃないってか」若いエスパー
「! 失礼な事を申すものではないぞハル君、大御所殿の知り合いが働いていると
これは只事では済むまい 奥から来た連中は何者ですかな」危機を感じる大師だが
チャツネとビッグとは別に 更にカウンターの奥から人影が登場して来たのだった
WEB側を追って来た常連には別に違和を感じないように構成されています 以下へ
「イーストさん 余り無理はしないで下さいね、でも良いのですか娘さんが跡を継
ぐのが筋なのでは、まだ先の話でしたね このピジョンを推すとは」白銀の鎧騎士
「え・・・あれ ルビーじゃないのあなた? 私の知り合いにそっくりだけど一体
似てるけど別人かしら どうなってるの、ここって東セントラル共和国よね」うむ
※マンデリンは古い友人の記憶しか覚えてません クローブが双子だとは知らない
共闘に持ち込まれたのはゲーム側と共通してますが 全て一致はしてない物語――
「こんにちわ旅のお方 うちのリーダーとお知合いですかひょっとして? ルビー
さんって誰です、世の中には似てる人が3人ぐらい居るらしいわ」彼女はオリーブ
「君達もかなりの腕前だと予想する そっちの金髪の人はピジョンの知り合いかな
東セントラル共和国の王様は、どんな敵にも勝てる部隊を育成してると聞いたが」
同じ武士の気配を感じたのかこちらの不知火が会釈する 向こうは飛鳥と名乗った
パイオネスとは別のチーム、シリーズ作品なので知っている読者の視線も含まれる
もう一人微笑を浮かべるシスターらしき人物が後ろにいるが「パンドラよユー♪」
( ´_ゝ`) 英語でも不適切な単語は修正するのがR15 特に注意するべきキャラ
見えないと思って早速危険な指のジェスチャーをしてますが、挑発に乗らない様に
「こりゃキツイ挨拶だ 顔は笑ってるから敵意はなさそうだが(どうでしょうねw
闘技場の大会は無理だろ・・・俺達より歴戦な感じだぜ」強さを理解するレックス
「私達は闘技場には出ませんよ、それは民衆の為に余興で企画してるイベントです
国の王は初めからブラックマンバの裏側と対立してるみたいよ」切り出すピジョン
アビゲイルは最初の若者と比較してるが やはり後からのメンバーは異質な波動を
自分は偉そうに腕組みをしながらリーダーは誰かとか言いそう、ここで口を開く姿
「お主等が何処の出身かは私は知らん! ブラックマンバは只の出汁に使われてる
これはギルドよりも直接セントラル共和国の城に直談判だな」気の短い性格は規定
「落ち着いて、いきなり入国してそれは通らない要望ですよ あの4人は別格では
恐らくは顔合わせの為に待っていたのでは? 何名か顔見知りらしいので」ジェス
訪ねたのはパイオネスなので任意だったという事です 無視しても物語は進まない
兵士達が促しているが、情報を収集するなら酒場に出入りするのは冒険の王道手段
「参ったわね 私の友人迄巻き込んでるのよ、君達はまだ予備軍扱いなのよ多分ね
この分だとアイツまでこの大地に来るんじゃないかしら」※クローブはゲームのみ
導師のクローバーは外見がほぼ同じな為に マンデリンは作中で裏をかかれている
ルビーとピジョンは同じ器ですが後者は友人が関与したので先に接触していた経緯
原作を知っていると理解する部分ですが別に深読みしなくてもWEB側の破綻はない
「ほっほ 別名なんて戦国時代ならよくある事よ、向こうのメンバーは闘技不参加
良かったじゃないあなた達 ここで私達が優勝すれば賞金も貰えるだろうし」とな
「その前に飯を食わしてくれよウサギちゃん! エイミーさん空腹でイライラする
ギルドでも何かしらは出せるんだろ? 私は全員知らない顔ぶれなんだよ、全く」
「そろそろキレるんじゃないかと思ってたわ、でもここって調理場とかあるのかな
爺さんと娘だけじゃ仕事するにも限度があるんじゃない 大人数なのに」シルビア
「おっと、君達は私の腕前を知らない様ね まあいい機会でしょう、イーストさん
会食の準備はこのピジョンにお任せください、奥の厨房をお借りして良いですか」
「重労働を引き受けてくれるとは有り難い、では食事関係は達人に頼んでおこうか
成程・・・国の王なら精鋭を軍隊に組み込むのが戦略としては正しいかの」爺さん
「! 実は私と父は国からこの先の戦いの備えて有能な戦士を集めるように依頼さ
れていたのです、恐らくは街の門番達にも 似たような話をしているものかと」?
気転を利かせて集まった面子に事を説明するイライザ、この二者は似ていない外見
控えめにしてるが どことなく貴族的な雰囲気が漂う親子・・・でいいのだろうか
「あー、マジで徴兵令出てる予感する 黄金郷も人手が足りないから外部の戦力を
普通に兵隊を集めてブラックマンバとぶつける気じゃない、この国は」サファイア
「責任者はイーストさんね・・・了解したわ 私達も厨房を手伝う流れでしょこれ
あの人達は闘技場には出ないのね 最初の冒険者は何か用紙を持ってた」スピネル
ここでざわつく先客の若者達、この冒険者連中は仕事をこなす目的で出入りしてる
参加して結果が出せるなら賞金付きの大会だ 腕に自信があるならスルーはしまい
「余興なハズないでしょ 闘技場の大会は国が主催してる伝統のあるイベントだよ
君達のチームは人数が多いし、団体戦目的じゃないの? 出ないのかな」若手射手
「成績優秀者は共和国の軍隊に組み込むつもりか、君達は余り詳しく知らない様だ
俺が代わりに説明しようか? 大会は各項目別に分かれてるんだぜ」同僚の剣士は
「実力が離れすぎでも賭けの対象として成立しなければ税収の旨味は減るわけだし
・・・少しぐらいの批判じゃ強引に開催される訳だろ?」利権と言いたい魔術師だ
国内で災害が発生しても票の期待出来ない地域なら適当な対応で構わないだろうと
上級の先生方は利害を最優先したがる 人が集まるイベントなら増税の補填代わり
現金な態度とはまさにコレ、他人の痛みよりパフォーマンスを誇示したがる体質か
有事の際の初動で指導者の本音が見えるでしょう 口先だけでは誰も期待しません
ここでお時間となりました皆さん、何処の誰とは言ってない クソ眼鏡の予感だが
第143話 先駆者 5004文字 (続)
第一部と二部は発表済みです 気になる方はこちら☞ メニースターズ ゲーム版
一部のキャラを除きストーリーに絡んで来る顔ぶれには全て意味があります、最後に判明
語彙力の前に各役割を構成していないと繋がらずに途中で破綻するのが長編の難しさです