メニースターズ
第152話 先駆者
進軍を再開したパイオネス一行はブラックマンバの補給部隊を襲撃、領土内から突
如不意を突かれた敵の情報網は乱れた そして勢いのまま本陣へと攻め込む――
届く予定の物資が来ないと不審に思った砦方面、アウトロー達が広める噂は早いが
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東セントラル共和国 詳しい日時は不明
「陛下! どうやら動きがあった模様です、未確認ですが何者かがブラックマンバ
の中心部を突破したと噂になっていると 私共は兵を出しておりません」ピオーネ
「今頃、どうして 確認出来る近場にいないわ、中枢を突破出来る部隊は多くない
今まで何やってたの、焦らしてくれる前線ね 恐らくパイオネスの連中では」親分
「だって他にやれる部隊いないでしょ、こっちは防衛側だから離れたらアスラム軍
の襲撃に耐えられるか分からんのよ いつ来るかは知らんけど 一応ね」オリーブ
「! 未確認らしいが、そうか二年越しとは予想外だったわ 精鋭でも苦戦中か?
何か途中であったか パイオネス以外はいないと思うが、裏が取れるまでは」国王
「奴らの再襲撃を撃退する事が先決だぜ俺等は、やはり敵の領内に潜伏していたか
何をしてたか・・・ブラックマンバに敵対してる部隊なのは間違いないが」レッド
「途中で長期離脱な重傷者でも出たのか、物資に関してはチームに任せているハズ
遠征とは予期せぬ出来事があるのだ パイオネスのメンバーだと信じるぞ」飛鳥は
「HEYユー 作戦としては、Not goodよ ブラックマンバの他にも勢力がいるのよ
これ以上遅れたらアウト、セントラル共和国からは遠いけどカムイ戦線が南に」な
パンドラ達は防衛の要人なので、うかつに郊外へ出る事はセントラルにとって賭け
北側からの襲撃にも警戒を余儀なくされている最中であった・・・他の兵士達は?
「編成リスト合ってるの? 私等はこのまま近衛兵でいいんでしょ、この間の昇格
を取り消しとか無しよ 一兵卒からここまで来たのに、親衛隊の出撃案は」会議中
「新たに組まれた近衛兵団と親衛隊には城の防衛を最優先にしてもらう形になるな
敵は城下町の手前まで詰めて来ている、とにかく数が多い 不味いな」執政の回答
「正直親衛隊の出撃チャンスもいつ来るか分かりません、東大陸の南端からカムイ
戦線が船で上陸して来ていると いつの間にか東地区まで侵略を」焦燥の貴族姉弟
「レッド兵長、俺達の上司は貴方だ 作戦通り城下の襲撃には我々の近衛兵団だな
隙を見せたら北からアスラムの部隊に狙われる危険がある クソッ!」上級の剣士
「実際は親衛隊の出撃チャンスどころじゃないぜ、パイオネスって共和国の特殊部
隊なんだろ 以前に団体戦で優勝した奴等ってマジか、昔に確かギルドで」魔術師
任務に就いている何名かは二年目で昇進を果たしている近衛兵、面識があるのは?
国内が混乱状況にあるのは想像がつくが、最前線で迅速な対応をしていれば或いは
「城下のギルドオーナーは確かイースト氏だったか、惜しい人物を亡くした・・・
娘と腕利きが臨時で切り盛りしている、急いでくれパイオネス 余裕はない」軍師
( ´ー`) 急展開でっせ松ちゃん(訴訟されるでアンタw)いつ書いてたかの目安
そんな事より身軽な読者に助力を求めたい場面に来てるのです、敵は複数いるので
現在主力のパイオネスはブラックマンバの本部の手前付近 国内では防衛体制中だ
東セントラル側は陸つながりで北のアスラムといずれ衝突が予想されていたが――
南大陸からの邪悪達が偵察を兼ねて船で上陸中
「ほう ここが東大陸だな 意外と近いではないか本部から探りを入れて来いとさ
ブラックマンバが幅を利かせている地域だと、さて どんなモノかな」部隊長のC
「待て、先ずは辺境の小さな集落を見張り所として利用させてもらう 既に少数が
上陸していたハズ・・・こちらの大陸は出来具合はどうかな クックッ」仲間のW
グゴゴ・・・がぁああっ ぺっ! 薬物常用の成れの果てか、元は人間の様ですが
理性の欠片などすでに消し飛んでいる数体の不気味な木偶 弾数に丁度いい大戦時
島国が世界制覇を目論んで何が悪い 枢軸国と連合国の対決は現実世界にもあった
植民地を確保して更なる領土を拡大する計画を、時間が経過するほどに危険は増す
「クズには相応の相手がお似合いだろう、まだ餌の時間ではないぞ 南大陸とどち
らが仕上がるか試しておけとの事だ ル―ハン王国もいずれこうなる クク」狂気
どう見ても友好的な交渉をしに来たとは思えない・・・様子を探れるのは少数のみ
頼みましたよ常連同志の皆様、ワンチームだけでは勝ち目が薄い序破急の戦記――
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アナタに見えたのは・・・南大陸 カムイ戦線本部
「宜しい下がれ ふふ 首尾は上々の様ですね、東大陸への上陸は済ませた では
本腰を入れていこうと思いますカス共が! 生贄になる準備をな?」指導者風の姿
「無論ですパイソン殿、この大地は救わなくてなりません、汚らわしい者共は生贄
に捧げるのが一番なのです 浄化するのは私達カムイ戦線と決まってます」ミラー
「喜べ不浄なる汚物達よ 我らが魔人への捧げものとして利用して差し上げようか
愚かなりル―ハン王国・・・貴様らは呪われている 逃れられんぞ」異界の上級王
幹部だと思われる指導者のパイソン、側近のミラー卿、召喚された異界の王サウス
東セントラルが新体制を掲げた当時に追放された貴族連中が各大陸に散らばってる
ここにも流れ着いている人の倫理をはき違える愚か者が一人 恨みの矛先はドコか
「ふほほ、ワタクシを認めぬ国など全て滅べばいい、南大陸の首領は分かっている
選ばれた血筋が世界を牛耳るのさ、クズ共は全部餌のクセに 思い知れ!」元貴族
「私としては理解者を欲していたところだ 其方は確か東の王族出身であったな?
今度の王国への襲撃 指揮をしてみるか、奴隷は全て好きに扱って構わん」成程ね
「私の能力を買ってるとは流石パイソン様、頂いた力を試すいい機会ですわ」だと
悪魔に魂を売った引き換えに人間などやめてもいいらしい決断を・・・そう来たか
「ル―ハンなど小国、手頃な部隊をお貸しください 戦果をあげてみせます」とさ
アビゲイル達が遅れていた間に各情勢は確実に代わっていたのだ、ブラックマンバ
以外の勢力も虎視眈々と野望を秘めて動き出す! 果たして、この先の行方は――
目まぐるしく視点は行き来するが物語の軸はパイオネスメンバーです どうなった
今度は我々のターン 輸送隊を撃破されてそのまま謎の小隊が迫っていた悪党側は
緊急の報告会
「どうなってる、夜襲だと! 積み荷が襲われたとの情報だ、馬鹿野郎が何してる
砦をすり抜け出来るハズねえだろ、急に湧いて来るなんてあり得ねえぞ」ですよね
「本当なら輸送隊を襲ってそのままコッチに突っ込んで来やがるぜ 抜け道なんか
ねーよ 急に出て来たんだと、言い訳か知らんが潜伏してたのかよ?」そう思うさ
「? 以前に一度強襲された時がある、だが、確か二年ぐらい前だぜ どうやって
物資も隠れる場所もねえのに・・・領土内にいたら誰かが発見するだろが」普通は
「幸い輸送隊にはミスリル製の武器はない、まさかアスラムの部隊が潜伏してたか
・・・いや無理だろう 別の誰かだ、必ず何処かで発見する筈だが」疑問の幹部達
「夜襲を仕掛けるとは、普通の神経じゃねえな 何処の兵隊か知らんがブラックマ
ンバの本部に殴りこみとは正気の沙汰と思えん いいぜ、今夜は戦争だ!」無頼者
「幹部以外はミスリル装備をする猶予がありませんぜ・・・アスラムじゃない部隊
ボス ひょっとしたらカムイ戦線が乗り込んで来たんじゃ、違うのか」疑る部下達
「迎え撃つ準備をしろ! 地形上カムイ戦線は直接来れない、岩山が邪魔をしてる
地上部隊の誰かだろうが、東セントラルの兵か だが、何時潜伏してたのか」謎よ
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災難は忘れた頃にやって来る、寝がえりのブタを弾き飛ばして一直線に南下するが
ゲーム側は輸送隊からミスリル以外の武器が回収出来る設定 小説側にはない側面
制作時のウンチクは公開された時にでも確認してください、来るか知らんけど~😊
もう目の前はブラックマンバのアジトが見える殺伐とした半壊の街 出撃の準備を
「如何にも暴漢が好みそうな雰囲気のアジト内よ、近くにミスリル鉱山があるのか
シルビア! 貴女が責任を持って先頭になりなさい 余計な熱量使いやがって」🐰
「うわぁ もろにパワハラ上司じゃんそれって、ブレアも加担してたのに 私かよ
反省はしてる、だが創作の情熱は譲らないよ! エロ漫画の方が売れるのに」な?
「私はお前と違い自分で不埒な行為をキャンパスに描く才能はない、ついでだから
眺めていただけだ 実行したのはお前だろ、途中で終わったが 蒸し返すな」詩人
「押し付け合ってないで準備しないと 夜間か、嫌な予感がしますけどこれがブラ
ックマンバの本部なのか、どうやら鉱山は別の場所みたいです」見渡す黒フード君
「! マジで仕掛けて来やがったぞ何処のモンだ、ガセだと疑ったがどうやらガチ
かよ 面白えじゃねえか、出入りだテメーら! 逃がすんじゃねーぞ 行け」号令
アジトの奥側に構える幹部は前へ出て来る様子が無い、下っ端から次々と送り込む
マンデリン以外は全員出撃の夜戦が開始される チームの右手方向は岩山が塞ぐ街
逆側もごつごつした小山が障害物として僅かな小道があるだけ、鉱山へ続くのか?
荒廃したバラックと無造作に散乱した屍がそこら中に放置されてる悪党達の住処だ
簡易な高台からクロスボウで狙いを定めるチンピラの群れ、「武闘派舐めんなよ」
お決まりの威嚇があちこちから響き渡る、まさかの強襲 もう退く事は不可能だぞ
「流石本部ね 空気の張りが他所とは違うわ此処は、近くに宝はなさそうね 残念
遂に来たわよ、ここが敵の最要所なんでしょ 悪臭がひどい場所だわ」サファイア
「ピリピリしてるわ 当たり前か この場所も悪寒がするわよ私、奴らの詰め所迄
少し距離があるけれど、オーナーが謹慎処分とは 勝てるのかしら」震える賢者様
「? アスラムやカムイ戦線とは見た感じが違う連中だな、東セントラル共和国の
部隊か ふん、よく俺達の眼をかいくぐって来たな ここで終わりだが」幹部のZ
「酒なんか飲んでねえで叩きのめして来い! 本部に詰められてんだぞこの野郎が
随分と舐めた真似してくれたな、砦の馬鹿達は全員寝てたのかよ」怒りの同僚はG
「10人以上いるぜ 途中で誰か見つけるだろ普通は、コイツ等も後ろ盾が居るのか
今日は純度のいい装備じゃねえぞ、よりによって メシマズな展開だ」無頼者には
「予想外だが、この時間帯に仕掛けて来たのは向こうだ 後で後悔しても遅いがな
戦時中だろ 混沌で結構、東大陸は制覇させてもらおうか」敵将は一番後方に待機
(´・ω・`) セリフが鬱陶しいなら読みに来てないと思うので、元々からの仕様です
作戦はガンガンいこうぜで構わない!地味よりも派手な方が好まれる冒険がロマン
「地脈の乱れもそうですが、何だこの不気味な感覚は奴らの装備でしょうか いや
違う 他の伏兵か? 例の骸骨が湧く地区だと推測します、要注意です」ロウ大師
「戦場で殺気は当然のこと 拙者は大御所殿に頼ってやって来た訳ではない 証明
して見せよう、敵の幹部は違う装備なのか・・・いざ不足なし」気合十分の不知火
歯切れが悪そうなんでバトル描写は次回になりそうね 地の文が不足してるとの声
多分これは作者で全て別の形式を取る部分では無いかと、だって人数が多過ぎ問題
一人称視点なら脚本寄りにはしなかったと思います 没入感を重視するならそっち
主人公が最強ですからの書き手は多くがスキル説明やら現在のステータス表示とか
これって一応ノベルなんですよ、どうして少年漫画と同じ手法にしたがるのか疑問
本作も固有の技は炸裂しますが乱発は出来ない やたらと連発する先生もいるので
ルビを振って気合の十連とか、わざと読めない漢字でロマンを掻き立てる厨二狙い
やり過ぎると逆効果になる またこの展開かよー、レベルアップしてSランク最高
「面倒だから私でごり押ししようとしてた諸君 残念だったわね 監督だけに仕事
させるんじゃないわよ♪ よし、パイオネスの実力をここで示してやりなさいね」
と、言いたいところですが規格外のキャラで最強はさせません オーナーは自粛中
N系にはよくあるタイトルをあげてみましょうか、まず異世界、これは基本ですか
次に俺だけシリーズ、Fランクからの成り上がり、気が付いたらハーレムでした♪
そしてチートで無双する!・・・何年これで時間を浪費してるのか 山ほどあるよ
「え、久々に会った幼馴染が俺の部屋に転がり込んで 魅惑の薔薇g」先輩は地雷
「成人指定はアカンゆうたやろ! うちらはテンプレ系とちゃうからな」恐らくは
(;´Д`) 語り出すと無限ループにハマりそうなんで、どれでもお好きな様にー
第152話 先駆者 5059文字 (続)
第一部と二部は発表済みです 気になる方はこちら☞ メニースターズ ゲーム版
どのジャンルを選ぶかはあなた次第と言う事で、過激な薔薇や百合は人を選ぶので非推奨
・・・メカ系に没頭したり様々なスタイルの現代 似たような趣向の方々を同志と呼ぶが