号外の新聞は歓迎されない 仲裁の花束を受け取ったのは誰だ

メニースターズ
第73話 黄金郷編

D国司令部の敗北、戦局を覆すであろうこの報は 瞬く間に辺境諸国にも伝わって
行った 太陽の軍勢が城内に侵入したのと同時に共和国の精鋭部隊が一斉に決起を
サウルーン軍の残党狩りを開始する作戦に出たのであった 首領を失った悪の片鱗
は一気に士気が低下していき みるみるうちに地上から消え始めたのだ、各地では
                   ・
                   ・
                   ・
「まさか本当にD国を打ち破ってしまうとはな 支配されてた地区もどんどん異形
が消えてるって話だ 今共和国以外の諸国も狂人退治の追加隊を募集中だ」情報屋
「凄いよ これが奇跡ってやつなのかな? あれだけ化け物が蔓延していたのにさ
信じられないわ 嘘じゃないよね ひょっとして世界を救ったのかな」周辺の狩人
「本当にD国の中枢を落としたみたいですよ 一部の地区ではもうお祭りの準備ま
で予定しているそうで、どうやったんでしょう 普通なら考えられないです」術師

・・・折角のプロパガンダの新聞が無駄になる予感がしたのは言うまでもない w

「D国の狂人退治は 予めエース共和国の使者が周辺の国に打診していた様ですよ
機会を伺っていたのでしょうか きっかけは太陽の軍勢の城内突入らしいね」業者
「やってくれたじゃないか 化け物が支配する世の中なんてまっぴらごめんだから
残党退治か・・・いい金になるかも 知り合いに声をかけてみようかしら」女傭兵
「こうなった以上は時間の問題だろうな 戦争は終結に向かうだろう 流石のD国
も世界を相手に宣戦布告は無理があったって事なんだろうか 危なかったが」住民
                   ・
                   ・
                   ・
                 共和国内では
「この戦争はどうやら地上の勝利でカタがつきそうだな だが太陽の軍勢無しなら
非常にヤバかったな、いや恐らくは支配されていただろう 皆よくやったさ」首相
「かっか ナイスタイミングだったな 戦略はズバリ的中だったのよ♪ サウルー
ン軍か 強敵だったぜ奴らに宝具が渡らなくて助かったな 邪神パズスもな」小鳥
「私達の合図とともに各諸国もようやく重い腰を上げてくれた様です これで平和
に向かうと良いのですが 先に出撃に出ていた三銃士が凱旋したと報告が」書記長

距離的に近い部隊からエース共和国の城へ帰還している、廃人を野放しは危険だと

「ラインハルト以下、三銃士部隊只今帰還いたしました おめでとうございます!
陛下 作戦は成功の様です、我ら 一足早く報告に上がりましたが 実はですね」
「只今帰還したしました 陛下 太陽の軍勢がやってくれましたね 私達の部隊も
C国領土内で大軍を予想していたのですが 蓋を開けてみれば意外にも」ブルーノ

「只今戻りました 首相 C国の要所はもぬけの殻です 研究施設があったと思わ
れる場所に進軍いたしましたが 既に取り壊されており、謎ですよね」シルフィー
「? ご苦労だった 研究施設はもう無くなっていたと、予めD国に移転していた
とも考えられるが 自国の建物を破壊したか いや、よくやってくれた皆」元首が

「取り越し苦労って事もあるんだぜ、主力をD国の城に集中したからだ多分」宰相
「少し休憩に入ってください他の地区での仕事が控えてますよ、戦時です」書記長
「そうだな特区周辺の事は帰って来る太陽軍に任せようか 各自休憩に入ってくれ
大方戦争は終わるだろう 指揮するものがいなくては国として成り立たんからな」

作戦は成功だとエース共和国の首相は締めくくる 現実でもそうだといいが( ノД`)
こうして邪神達とサウルーン軍の野望は失敗に終わった 黄金郷の宝を巡る戦いは
アンリ達が勝利した様だ 太陽が帰還したのはそれから数週間後の夕暮れ時か――

「あ 帰って来たみたいだよ あの人達なんでしょ? やった! 英雄達だ」誰よ
「あれが太陽の軍なのね お帰りなさい! 信じていましたよ共和国は」喜ぶ住民

勝てば官軍らしい・・・進軍に出た北の街では歓迎のムードだった 一度防衛した
元々はアール特別区のギルド出身だが 今や同盟としてエース共和国の所属なのだ
主力部隊なのは間違いない 快晴ではなかったが荒れた天候でもなく邪気は感じず

「ようやく実感が湧いてきたね 領土内は歓迎の様子じゃん 勝利だってば」モカ
「私は街中に入ったら急に力が抜けた様な感じだな そういえば戦争だったんです
歳なのかな、ちょっと疲れたかも知れません 休憩出来るのかな」覇気のない錬金

「何を言っているか うむ 今戻ったぞ この街は祭りの準備なのか 以前に援軍
に来た町だなここは 大分、随分と復興してる様だが 陰気はいかんぞ」小夜香だ
「勝ったのに何余計な詮索してるのかしら 街の住民が歓迎してるから今日はここ
で休みましょ 報告は後日でもいいわよ、領土内よ 伝わるでしょ直ぐに」紅蓮が

・・・一応街の代表に挨拶しておくかとリーダーが 助太刀に来た時には見てない
丁度花束を持って近くに誰かがいる様子 貴族風の気品を漂わせているが 一体?

「この街の代表を務めているイライザという者です 以前は中央に避難していた為
挨拶が遅れましたが そうですか、あなた達側にね 戦争ですもの 旅は長いわ」

「? こりゃどうも 俺は花より飯の属性だぜ、共和国とは同盟だけどな」とピザ
「ただいまボス、いえ失礼 わざわざ有難うございます 統括はピジョンが担当で
大丈夫よ 今の友人達は遥かに強い 同じ失態は決してないと確信してますので」

「え、マスターの知り合いか 料理人は顔が広いもんね 食事期待してるわ」騎馬
「ふん、クローブなら顔に出てるぜここ 共同戦線だから、いいわね」そうさ導師
「何ごちゃごちゃ言ってんのアンタ 終戦の前祝いでしょうが今日は」勘ぐる射手

ここでアンリが仲裁に入る様に花束を受け取った 個では勝てない、友人は語るが
冒険者に定番の赤い屋根を提供出来るとの事、街での休息は久々である 前準備を
住民が握手を求めている、この場所では英雄の扱いか 夜食まで自由行動になった
                   ・
                   ・
                   ・              
                                       国境なき連盟 モルト支部
「あー、また差し替えの号外だわ 人使いの荒い新聞社よね 全く」編集のエリカ
「ういーっす 俺等クビにしたら内容が薄くなりますもんね 今後ともタローで」
「本当に悪党の軍を討伐したのか? メリッサ達は最前線の詳細は知らないのだ」

戦時の古いニュースペーパー 詳しい日時は不明

「オホホ♪ 何でもいいですわよこの際 次の号外が予定されていましてよお馬鹿
ワタクシにはある程度見えていますのよ 野蛮な争いは底辺にお似合いですわね」
「な? 仕事自体はあるわけよシルヴィ先輩、出番は最初より減ってるけどさー☆
おーし 終戦ムードだからついでにここで語るか同志」毎回そうだが君等は(´・ω・

後半の内容は元から結構濃いめなのだが シナリオ重視と謳っているので更に増す
格上に勝利したと思ったら次で敗戦と 何処の球技か知らんがベストで望めとさ~
民衆は直ぐに手の平を返す 読者達は納得の定期、交差点で喜ぶのは止めなさいと

「局長は忙しいから滅多に居ないよ この間は珍しく席にいたけど、覆面宜しくで
まだ貧乏してるなら鍋料理で冬は凌げと、こっちじゃ調理の上級者おらんから別ね
シルヴィ先輩が思うに投稿も一極集中じゃもうダメっぽい 複数の戦略だけど大抵
一か所で人気取れると他でお客がつかない 書籍化してる方は余計にそうなるかと
この人の作品はここで見ればいいか、という心理 全部埋もれたらお手上げよ~」

「ワタクシは駄目だと思いますわよ? 精々週間の一番下辺りではなくて オホホ
最初のひと月で勢いに乗らないと連載しててもスルーされますの 4桁なんて無謀
お前程度では同人でも500いかないと予想致しますわ 庶民は予想以上に堅実です
原案はオリジナルでも自作のキャラ絵が描けないのが致命的なんですのよ 絶対ね
調べてごらんなさいな、下手くそでもウケるのは全て自前の画像なのです、需要は
もう取り返しは効かなくてよ 向こうは音声ばかり登録されるので余計にそうよ」

小説は恋愛勢、同人はASMRに浸食されているのが現状 無名の足跡を残す旅路か
だが0ではあるまい こちら側は初めから文章のみだ 最後は口コミが明暗を分ける
客層自体が別ではなかろうかと同志 椅子取りゲームは予想以上に厳しいのだ――
                   ・
                   ・
                   ・
「全く、イエロー組に語られるとアンリさんの独り言が減るのよ」※HPは画像付き

               例の扉をガチャリする
「え? 街の休憩所と反対にあったわけよ 気にしなくてもこういう仕様なのよね
最初の目標は100本なのよ実は 結果がどうなってるかこの時点で知らないので」
「お帰りなさいませ、スピネルです 三部作なら一番重要なのが第二部だって事よ
ここで興味持たれなければ、このシリーズ全体が不発に終わるわ エロにすっか」

待ちたまえ、投稿版は禁止だと言ってるぞ!😠 ニーズが違うんですよ紳士の皆様
同人版だと健全ほど敬遠される暗黙のルール 恥部を晒せない弱者にお金は出さん
だから比率が圧倒してるでしょ 新作の数が桁違いなのだ、最初からお客は来ない
個人で掴むには限界があるんです 言っておくがこれが初作品ですよ 普通は無理
私は執筆をあまり苦にしないから実践したが、完成出来ない製作者が大勢いるのだ
コストを度返しならクオリティ自体は上げる事が可能ですが フリーの遊びとは別

「有名人と新参の違いを知っておくいい機会だったのでは もう書くしかないのよ
キャラ絵や声の起用しても売れるかは知らないのよ皆 ハングリーなヒロインで」
「どういう関係か知りたいなら買いなさいよ! このすけべが」原案は18禁です
「おっと、なりふり構わずかよ エロコンテンツが主体なら駄作に終わるわよこれ
逆の方も多いので とにかく抜きに特化で、物語性は皆無 売れ線は大体その方向
加えてゲーム性も高いとヒット作になる図式よ アンリさん性獣組とは違うので」

乙女向けなんて画像がまんまプロ仕様なのですよw 商業より実入りがいい証拠
気合入りまくりなのが初見でも分かるという イケメンの細マッチョが ピー音さ
電子媒体の偉大さがダウンロード数で見て取れる お買い上げの顔とか誰も知らん
ランキング上位 全部豪華で圧倒してるから素人は入り込む術がない状態ですよ今

画力に自信のある方はそっちを主戦場にしてるんです 女性にゲームは受けないね
とにかくカッコいい殿方にあれこれされる奥様やお嬢様 m9(^Д^) これマジよ
漫画と音声なんですね同人界隈では 他の国には無い文化、君達も挑戦してみよう

「出来るならとっくにしてるわな 中身が完全にプロですわ、いくら稼いでるのか
アンリさん弁当代ぐらいならどうにかなっても 流石に年間上位とか壁が高すぎ」
「色々と異端なわけよ 普通に一作仕上げるにも時間がかかるのに クソも多いわ
身内だけでやれってキモい連中は! 何で需要無いのに連発してるか謎なの」侍女
                   ・
                   ・
                   ・
小説でも永遠とUPしてる強者達も大勢いる 何処を目指すかやはり一律ではない
ストレスを吐き捨てたお嬢様は今日の食事を待たせているので表に帰る おっと、
近くの街酒場に顔を出しているのは小夜香とスカーレットだろうか 共和国だが

「あ いらっしゃいませ~♪ うちの酒屋実はチェーン店だったりしてね 丁度在
庫の入れ替えでして、昼間に大口の買い手がお祭り用にワイン類を占領で」酒娘が
「あら、残念ながら予約なしだと即売品は置いてないってさー 参ったわね」紅蓮
「和酒は扱っておらんのかここは 祭り用だと? 住民が浮かれておるのか」隠密

がっかり顔の二名と合流してそのまま食事に向かう三名だ 歯切れが悪くなりそう
ついでなので今回は語りで終わらせておくか、同人界隈の話に戻るが比率について
自作の漫画とボイス作品が圧倒しています数は 小説はまだそこまで歪んでいない

向こうは欲望丸出しとか割と普通ですので 中国語や英語その他に翻訳は素人以外
お判りでしょうか皆様 小国は人口が減少しているのに対して大国は逆なのですよ
新作を発売日に一斉に買うハズが無いのです一見のお客は ある一定仕込んでいる

お気に入りをチェックしてみましょう、こちらも組織絡みを疑われるサークル達が
同じ趣味を持つ人々の交流はありますが 極端に集める事は通常ルートでは不可能
コミケの様な大型イベントならいざ知らず クリーン程チャンスは少ない世の中で

※全部ではないですよ当然 一定のグループに関しては怪しい動き、音楽は衰退、
滅茶苦茶売れてると聞いたのになんでコンサートで空席が目立つのか考えてみよう
アナタは曲が聞きたいのですか? それとも握手券が欲しいのか、似ているのです
メディアは動画に浸食されてしまった 計画通りに進行しているのではないかと今

余裕がある方々はこの先備蓄しておく事をお勧めしておきます 私達の時代が最後
戦いはとっくに始まっているので、賢い読者様はより良い選択をする事でしょうが
とある小国に新紙幣が登場するようです、何故このタイミングですか 気をつけて
お上は庶民を切り捨ててでも権力は保持するのです 歴史が改変されています――
         信じる信じないかはアナタ方次第です (゚д゚) w

                                 第73話 黄金郷編 5056文字 (続)

紹介動画に興味のある方はこちらから☞ メニースターズ 黄金郷編 PV

SRPGStudio 街中のワンシーン 酒屋の娘と会話 左側に小夜香 右に紅蓮 

ゲーム版は普通に販売しているらしき酒屋、WEB小説の方は在庫切れで高級酒は入手不可

新聞号外は古い記事しかチョイスできませんでした これはファンタジー小説ですので

次回 脅威の類語は他にもあるが茶番は要らない 謎の柱とうわさ話                    

 

>投稿サイトでも掲載中(画像は無し)

投稿サイトでも掲載中(画像は無し)