決定打に欠ける波止場での衝突 敵将にはいづれまた対峙する

メニースターズ
第75話 黄金郷編

グルメ旅行のつもりが何故か大袈裟になる物語だが、初めから偽りなどしていない
私の旅団は始まりに過ぎないと予め読者様に教えている 全体から見ればまだ中盤
もとい、まだ半分に届いてない本当に 期待や状況次第では更に楽しめる改稿を☆
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「研究所の地下だと! C国にそんな余力があったとは思えないな 我らが見落と
していた何かが暗躍していたのか という事は既にD国の方も 何て事だ」元首が
「今アール特別区の方にも伝令が行ってるが こいつは直接太陽の軍勢狙いかも知
れんな 予め居場所を知っていたか 戦況を見ていた奴が、クソ」宰相は白い小鳥
「その軍勢は直ぐにでも上陸を狙ってくるという事では、大丈夫でしょうか サウ
ルーン軍との戦いで疲労が 蓄積していなければいいのですが ご加護を」書記長

 

                 アール特別区
「この間の行商から聞いてたけど 伝令で間違いないわサウルーン軍の生き残りか
C国側から進軍して来る様ね、狙いは西の貿易港か しつこい奴等め!」ピジョン
「嫌な胸騒ぎの正体はこれか、C国に潜伏してましたか 共和国の報告とは違う様
ですが 部隊を隠していた様子はないものとてっきり私も誤解していたか」錬金君

「今更襲撃して来ようが通じないでしょ 西の貿易港ね主力を欠いてるでしょサウ
ルーン軍は 私等に勝てるわけないわよ 殆ど退治じゃなかったのかしら」と紅蓮
「違うな 別の軍勢だ よく注意してみろよ 近くに来たから探れるはずだ 気配
が以前とは違う こいつは呼んじまったか、誰が黒幕かはハッキリしないが」導師

「え ここから分かるの貴女、うちの聖女は双子らしいけど本当か私は知らないの
気配が違うって 眼の前なら分かるけどさ、港を狙って来るとさ 悪党共が」モカ
「別の気配だと 確かに殺気の様な感じは読み取れるがここからではな 残党なら
ここまでは届かんしな 違うやつらなのか 何者だ? 微妙だが、そうか」小夜香

リーダーは流石に感づいているが メンバー達に最大限の注意を払えと伝えている
あからさまに敵意を放っていたのだ、サウルーン軍や邪神パズスとは別の氣らしい

「じわじわくる殺気、面倒だね 現地で確かめてやろうじゃない」短気なコバルト
「街まで入れさせるかよ 行くぜ兄弟、馬鹿は殴りつけるに限る」続くピザコンビ

こうして新たな戦いの幕は開いた 世界に現れた謎の{モノリス}とは? そして
サウルーン軍とは別の邪悪 アンリ達は特区から西側の貿易港へと歩を急いだのだ
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この場所は一度C国から最初に上陸を狙われた場所だ 現在は昼間で視界は良好か
メンバーが駆けつけると慌てて近くの小屋から出て来る人影だ、行商人らしき姿
普段は穏やかな対岸の波止場からは 敵意をむき出しの武装兵士が船で乗り込みを

「戦争ってもう終わったんじゃないの? ひょっとして襲って来るのでは」商人男
「何してるの逃げなさい 特区の方に、旧アール王国方面よ 敵襲だから」紅蓮が
「ここで色紙とかあげる余裕とかないもんな、オリジナルでは省いてる部分」姫が

赤屋根のギルドから防衛隊として任務に就いていた頃だ 手前の小橋を死守する形
エース共和国の所属になっているが、中央付近に常駐だったら手遅れだったと思う
手下の槍兵や弓兵を中心に続々と上陸している様に見えた、敵の進軍を許すな――

「現れやがったわね ちっ サウルーン軍とは違う様よ こりゃ強いかもよ 妖気
いや 邪気かこれ ああ、別物だね 警戒しといて正解だよ 何時の間に」射撃手

「もう配備についてるのか コイツ等が太陽の軍勢だな、雑魚ではない様だが」敵
「油断するなよ 地上の英雄らしいからな 成程、邪神達を退けた強者だと」配下
「? もっと楽な相手かと甘く見たか 強敵だな、少数に騙されるな」Aマリウス

どうやら敵将は予想より警戒していた感じだ 大型の怪鳥が突撃しろと煽っている
加えて狂戦士に似た歩兵部隊が噛みつかんばかりに殺気を飛ばす「破壊だああ!」

「現れた様ですね これは サウルーン軍の主力と同等クラス いやそれ以上かも
このずっしりとくる様な嫌な気配は、普通の人間には放てない闇の気概で」ロシェ
「あれ狂戦士かしら いや喋ってるみたい 別物、ある程度の知能はあるって事か
雑魚じゃないわね 今度は強敵かもね サウルーン軍よりも、何処から?」紅術師

一足遅れて波止場付近に降り立つ幹部のB 以前に手下を引き連れて街へ進行した

「上陸していきなり出くわすとは 憎たらしい奴らよ 狂戦士だと馬鹿め そんな
失敗作はいらん、一人前の戦士だよ 我が{ソロモンの軍勢}のな」下品に笑うB

「! あの男 何処かで見覚えが、ソロモンの軍勢ですって どういう事よこれは
そうだアイツ街に襲撃に来たC国の幹部じゃない 何で生きてるのかしら」アンリ
「警戒していて正解だったようです、戦死したハズだが? ここは通さんぞ」隠密
「うひょ、気配が古代の帝国と似てるでやんす 血がたぎるのは戦士の誉」ハット
「何だぁ 俺はこんなヤツラ知らねえぜ この間の邪神の軍とは別だとよ」ドミノ

・・・敵将のAマリウスはソロモン軍を宣誓する だが若干うろたえている様子に
達人は相手の本質が掴めるというが「何だこの波動は?」違和を感じて踏み込まず
これに対しマスターのピジョンが迂闊に前へ出るなと味方をたしなめるが、しかし

「ソロモンの軍勢だって? 聞いた事あるわよ私は ヤロー 邪神のお仲間が続々
控えてますって感じか 古い先輩方は知らないかも 私が一番近い時代か」騎馬師
「お前等72柱の誰かだろ 全員呼べるハズねえもんな クローバーは後半仕様ね」

「ほう、我等の軍勢を知る者がいるとは 刃を交えれば分かるハズ 光の眷属共が
太陽の軍勢と名乗っているそうだな、知らんな 歴史には刻まれていまいよ」敵将

怪文書騒ぎの頃とは大分状況が違うが ここで防衛戦の形を余儀なくされる模様だ
乾くぞ・・・血の臭いだああ! 敵のバーサーカーが突進して来る 戦闘の開始を
小夜香の剣撃が敵の槍兵を切り裂きピザコンビの強烈な拳で吹き飛ばされる敵兵士
一番近くにいた悪党に先制の一撃をお見舞いする、ギュワアアア! 怪鳥が吠える

上空から襲い掛かる、狙いは手前にいたアンリか すかさずカウンターの薙ぎ払い
それが合図になったのか前方の敵兵達は一斉に攻め込んで来た「後衛、援護を!」
ロシェ、魔法部隊も攻撃開始だ 紅蓮の炎や火球、火炎弾などが次々と飛来する!
赤屋根のギルドメンバー達の活躍だ 敵の猛攻に対し防衛陣形を固める 更に弓矢

「ソロモンの軍勢だって それよりも72柱って何? ゴメンね年寄りでさ」モカ
「馬鹿め、サウルーン軍と一緒にするな 我々に指輪など不要 食われろ」凶鳥が

SRPGStudio イベント画面 敵襲の上陸を阻止するメンバー 左側に隠密の小夜香 右手側に錬金術師のロシェ 中央は射手のモカ

「暴力一辺倒ではなさそうですね 他の勢力の事を予め調べているのか」錬金術師
「あの影無しが怪しいと思わんか? D国の城にもいなかったぞ 旅人だと」隠密
「それ以上は出ないで! こちらは橋を防衛線として考えて頂戴」警戒のマスター

戦いは続く、歩兵の強引な突撃に加えてやや後方から敵射手の鉄の矢が降りかかる
憮然とした様子でクローバーが防御障壁を張るが「チッ 合わせる身にもなれよ」
お互いに重装の兵は参戦していない 最後列の敵将周辺は騎馬軍の様だが動きなし
一方、後方の敵弓隊は前衛の味方を巻き込む覚悟で強力な矢を繰り出す「食らえ」

同時にバーサーカーが斧を構えてアンリ達を押しつぶそうと迫る 敵両翼に乱れが
崩れた隙をピザコンビと小夜香が踏み込んで蹴散らす、攻城戦に比べて重圧は軽い
ここでロシェと紅蓮が風魔法に切り替えたのか、烈風で周辺に砂嵐が巻き起こるが
・・・? 敵の数を削っている割にはどうにも殺気が収まらない 新たな部隊か

「増軍してるぜ、直接的な召喚術だな 魔法陣は見当たらない 奥の幹部か」導師
「サウルーン軍も城内ならやって来たけどね こいつ等高等魔術に精通してるのか
油断出来ないわ 伏兵じゃないから通常なら直前まで分からないわ」スカーレット
「驚いたな、荒野の戦場であっさり召喚して来るとは 奥の男 どうやったか知ら
ないが体得したのか 明らかに以前とは違う様ですね、戦死だったのでは」ロシェ

「フハハ 馬鹿め何を驚いている 今の私はあのラーク卿を超えたと自負している
最早教団など必要ないがな サウルーン軍だと 組む相手を間違えたか?」敵将B

追加の部隊がやって来ようとしているが太陽の軍勢は戦い慣れしている 陣を組む
恐らくエース共和国の所属兵団では突破を余儀なくされる勢い 常人の域ではない

「? 歩兵とはいえこうあっさり行くはずがない 男爵! 召喚部隊以外は前に出
すな なんだこの強さは、邪神パズスすら負けたとは聞いた 指輪ではない」大将

「持ってないけど 召喚ぐらいで怯むならとっくに地上は取られている」アンリが
「あの旅人は仮の姿だとは思うがこう展開して来るとは 邪悪は討つのみよ」隠密
「世界が取りたいならうちらを先に倒してみれば? 素人だと思ってんのか」モカ

波止場から上陸を試みたソロモン軍の先鋒部隊だが 思う様に侵略するには苦戦を
街道へ連なる小橋の周辺で予想外の反撃にあっているのだ 野外の召喚は消耗する
集中力を要する為、一度の戦闘に投入出来る数は限られている ギュワワァァア!
後方からの魔術弾に怪鳥が撃墜された模様 徐々に太陽の軍勢が敵数を減らし出す
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「有り得ん 何故倒せない 以前とは違うのだぞ! 狂戦士どころの戦力ではない
我々はソロモン軍だぞ 常軌を逸している 戦争狂か貴様らは!」憤慨の幹部Bだ
「いいえ 強いですよ、邪神の軍と混合なら世界は落ちるかも知れない」錬金術師
「私達の方が戦い慣れしてたって事よ 来ないなら倒しに行くわよ!」紅蓮と面々
「ダメだな 今はまだ勝てぬわ よし一旦引くぞ これで貴様らが化け物だとよく
わかったわ フフ だがいかんせん少数だな ではそれなりの戦略を」冷静な大将

ここで一時的な撤退を指示する様だ 進軍はそう簡単にはいかないのが定説である
珍しくヒートアップするリーダーを護衛の小夜香が諭す「誘い込みの危険ですぞ」
対するソロモン軍の後衛部隊も苦虫の表情で上司の命令に従わざるを得ない様子だ

「撤退とは予想外だが致し方あるまい 覚えておけ、そうだな別に今すぐでなくて
も構わんのだ ふん エース共和国にも伝えておけ我らの宣戦をな馬鹿め」B男爵
「ひひ、俺達が今まで何戦してるか知らんだろうよ 青いね若造が」貫禄のドミノ
「結構いい汗をかいたでやんすね ナイスガイは食前に爽やかな笑顔で♂」ハット

「いや、追わなくていいぜ サウルーン軍より冷静なのが分かったなこれで 成程
他所の地域は取られるかもよ 残念ながら、一度戦略を考えておかないとな」導師
「奴ら私等が少数なのを確認したから無理にこちらには来ないつもりだわ 後から
でもいいと判断か、反対側の諸国には運が悪かったとしか 戻りましょ」ピジョン

防衛としては間違っていないが敵将を仕留めたわけではない いづれまた対峙する
ソロモン軍との初対戦は双方共に決定打なしで終了した、日が暮れ始めている――

 

              国境なき連盟 ビスタ本部
「タコ! 画像無しなのにアイドルが仕事するハズねえでしょ 小説は裏方なのよ
めんどくせえから無双しちまえよ フヒヒ♪ 御免なさいね 元祖のクローブで」
「あら、寝てたのにコメントを求める気か もう大魔導士のお仕事は終わりの定期
捻り過ぎると破綻するから余り変えなくていいでしょ マリーさん規格外なので」

都合上この両者がアンリ達とコンタクトを取るとややこしくなるので傍観役なのだ
友人も性格は様々である 私がハイペースなのか他者がスローなのかは知らないが
多分投稿版はスマホだと読みにくいと思われる 書き手側はPCからUPが通常で、

「以前のテンプレに頼った作風だと読んで貰えなくなって来てるとさマジで あー
情報共有してるから姉妹と 流石の聖女なわけよ、クローブさん作中で最強だから
これ話数自体はそれ程多くないぜ私等、その分内容が厚いから ここで75話とかな
余計な雑談は新聞屋にやらせておけよ そろそろ向こうも余り出番がないハズよ」

「へ? マリーさん元々それ程目立ってないけど 旅団でもチームに焦点当ててる
最年長だからとっくにくたばってるのね、寿命を迎える前の冒険なのよ古代人編は
うちらは最後までは関わらないので全く、年寄りを労われよな 自分で仕事しろ」

(´・ω・`) すまんな 主役はヒロインやヒーローではなく読者の皆様なのですよ☆
だから読み手がいないと埋もれて敗北なのだ、何年も続けている猛者は一握りなの
次々と新手が出て来るのは小説の世界でも同じなので残念 後半に萎えると終了さ
小出しにするとモチベーションが下がるのでファンの熱も醒めやすいのではないか
アナタ達には時間を貴重に扱って欲しいのです 引き返す事が出来ない人へ合掌w

                               第75話 黄金郷編 5022文字 (続)

紹介動画に興味のある方はこちらから☞ メニースターズ 黄金郷編 PV

SRPGStudio イメージ画像 赤い屋根のギルド 昼間で平和的

太陽の軍勢は赤い屋根の出身です ゲームでも小説側でも一貫している箇所の一つなので

いつになったら正当な評価をされるのか、人気が出るのを恐れているアンチ紳士が一定数

次回 作戦会議と更に大掛かりな引き金 知っていただく事が重要だ

 

>投稿サイトでも掲載中(画像は無し)

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