黄金のマグナムは劫火を貫く威力 残りは死神と総司令のみ

メニースターズ
第92話 黄金郷編

城内に侵入したアンリ達は敵勢の幹部達を仕留めていく 残りは死神と総司令のみ
邪悪の気配が膨れ上がる どうやらこの辺で食事を所望らしい、ヤツ好みのグルメ

「死死シ💀 久しぶりの食事だな 満腹になるとは思えん お前達だけでは足りん
生き残りを頂いたら外に狩りにゆこうか 大陸の半分か、まあイイだろう」だとよ

「気を付けて! やっぱりコイツが此処のボスだわ 何よ この桁違いの怨念は?
ひょっとしたら、四方から集中攻撃よ 一切手抜き無しでね!」リーダーは警戒を

ヤツは両手に相応の鎌を携えてゆっくりと場内を浮遊している どの魂を狙うのか

「おい貴様! 地獄でも忌み嫌われておるようだな 城の外に出れると思ったのか
愚か者めが、モノリスには触れさせん 私が相手だここで消え去れ」クローバーが

「ぐぬ、気を抜くと金縛りにあう様な錯覚がするが 何時の間に凶悪になったのだ
エース共和国の援軍に駆けつけた時にはそれ程強くなかったであろう」疑問の隠密
「強い、まさか私達でも勝てない相手ではないでしょうね 撤退は出来ないのです
幹部の大半は倒してますが ひょっとしたらこの死神が力を吸収するのでは」錬金
                   
                   
ある程度の残党が城門近くにいたのに知らぬ間に消えていたが 恐らく飲み込んだ
サウルーン軍だろうがソロモン軍だろうが知った事ではない 次はお前達の番だと
真っ黒な怨念が漂いながら品定めをする、悪の城に相応しい形となった 戦闘開始

ヤツは上空に向けて自慢の鎌を放り投げた! そして、それは縦横無尽に飛び回る
直撃を受けたら一撃で刈られる まるでブーメランの如く凶円を描きながら地表へ
死神は高笑いしながら更に旋回の速度を上げていく 恐怖を掻き立てる常套手段か

「ひい、ヤバイでやんすよ兄貴 俺っちは怪我してるんで後退しようかと」ハット
「ば、馬鹿野郎 ここでビビるんじゃねえよ あ、急に腹痛がして来たぜ」ドミノ

・・・普段は豪気なマッチョが怯んでしまった 縮みあがるのが普通だと思われる
これが市街戦なら大変な事態になっていただろう事は想像に難くない 先陣は誰か

「何で私の顔を見るのよアンタ達、ピザとワンセット扱いは止めてよね」コバルト
「へ? モカさん現場に向いてないかなと思ってたりね 脇役だから勘弁なのよ」
「だから言ったのよ 嫌な予感がするって、不調だって知ってるでしょ」紅蓮もな
「マズイ、急に全体の士気が下がったわ 気持ちで負けたら敵の思う壺よ!」統括

危険を察知して咄嗟に方円の陣形に移行するメンバー 何度か大鎌が周囲に飛来を

いいぞ💀 さあ、もっと後悔してみせよ 嘆きは最大のスパイスになる 死死

ただ見てるつもりは無い様だ ヤツは魔術の詠唱に入っている、耐えるべきターン
太陽の軍勢は達人だが無敵ではない 何名かは手負い状態なのだ、ましてや攻城戦
一般の部隊なら城門で撃沈していたであろう闇の軍勢 全員防御態勢になっていた

攻撃は予想外だった 空中に巨大な火球が現れる、そして落下 着弾と同時に炎が
・・・ゴオオオ!!! 地獄の業火の如き火炎が荒れ狂う 何とか凌ぎきらないと
全員が必死の形相だ だが無情にも二発目が 駄目だ、避けきれない と、その時

キイイイィン! リーダーの懐からまたしても奇妙な金属音が鳴り響くが「!?」
ほんの一瞬だけ脳裏にあらゆる戦いの情景が物凄い速度で流れてゆく この戦記は
誰も言葉が出なかったのだ しかし、やるべき事は分かっている 邪悪は滅せよと
自分達ではない何かが背中を後押しする 敗北は全ての終焉 反逆の咆哮が唸る!

無意識だった 上空からは巨大な大鎌と業炎の二重奏が襲って来る、お前は誰だ?

A veteran warrior who rises to the occasion is a pioness who leads the way
to a destination that will never decay The castle gate that has arrived is a
golden fang! (゚д゚) 太陽の軍勢は詠唱していない この力の裏側にいる姿は!

奮い立つ歴戦の勇士は朽ちる事なき先へと導く先駆者 辿り着いた城門は黄金の牙

                   🌞
                             「ネオライトニング ファントム!!!」

グオオオォ!!! 窮地に立たされていたアンリ達の真後ろから巨大な金虎が出現
唸りをあげながら飛んで来た死神の鎌をカウンターの爪が弾き飛ばす! グルルル
続いて襲って来た巨大な火球を突進しながら引き裂いてそのまま死神に食らいつく

「グガガ、なん・・・だと 貴様等! 馬鹿な 私に臆するハズなのに」好機到来
「フヒヒ♪ チームプレイなんだぜ よーし、今度はこっちの反撃を決めるぜ」♣

邪神パズスとは別だがヤツに物理は効きにくい 大虎はそのまま空を駆けて消えた
最初に貰ったダメージで他の面子は疲労の色が濃かったが導師様はまだ動ける様だ
何やらピジョンの槍を指差すが「アイツは闇属性だぜ ぶち込んでやれよな~」w
自身の魔力を注ぎ込むつもりか 必殺を発動出来る場面は限られている、今が勝機

フオオォン!!! クローバーを中心に太陽の軍勢が黄金に光輝く 鉄槌を下せ!

聖騎士、導師、騎馬師、怪力組、隠密、射撃手、錬金術師、宮廷魔術師、黄金の煌

       邪霊を焼き払うのは白銀だけにあらず 黒点は標準の的に変わる

 

                      🔫食らえ!「ゴールデン リボルバー!!!」

                  

まるで巨大なマグナム弾の様に強烈な黄金の一閃が死神の芯にクリティカルヒット
ギャアあああ!!! たまらずのたうち回る邪悪の塊 ズドンッ 発射音が遅れる
この大技は音速を超えて放たれた渾身の威力か 決戦の城内に烈風の轟音が響く!
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「ちっ ぬかったか、覚えておれよ 次はこうはいかんぞ シシ💀」撃退に成功か

「この野郎、コイツ絶対倒せないでしょ! 本体ないのよ世界中の負の情念の塊が
多分ね 黒いハズだわ 毎回中身違うのに これで理解出来たわ、糞が」モカさん
「よくやった そうだろ だからいつの時代も何処にでも湧いてくるのさ この大
地ですら 次は知らないけど戦争が好物なのはお見通しなのよ、死神は」導師様が

この城に巣くっていた最大の難敵は消え去ったが、まだケリはついていないぞ諸君
最奥にはソロモン軍の総裁がお待ちかねだ 逃げたら裏切り者だしな m9(^Д^)
王座からの立ち退きは最後まで拒否する気か 護衛はもういない ゆっくりと囲む

SRPGStudio 敵将のステータス ソロモン軍のガープ総裁 敵勢の司令部内にて 禍々しい雰囲気

「ソロモン軍総裁のガープだ、では参られよ 誰だったのだ 裏で糸を引いていた
のは 貴様らは囮だったのか 私自身の眼が曇っていたな 来い!」王道の剣士か

「画像ないけどイケメンの部類みたいよ 悪の貴族風ね、でも残念 ここで終わり
なの貴方 死神ってソロモン軍じゃないの? アイツが一番やばいんだけどさ 連
合でも無理だったわね 覚悟しなさい」形勢逆転で饒舌になる紅蓮と他のメンバー

・・・最後はアンリが一騎打ちさせろと疲労の面子を手で遮った「リーダー誰」w
ガキン! ガキン! 何度か交差して片膝をつく悪の司令 もう士気が底だったか

「視野を広げろ、とな ふふ ぬかったわ! 邪石が仇になった さらばだ」決着
「私達でも一部なのに あなた達も 分かった? いい友人に助けられたのよ 逆
なら負けてたわ、ソロモン軍でもモノリスは手に余る代物の様ね」場外に設置だな
                   
                   
              これで勝利したのだろうか?
「ふう 危なかったわ 正直疲労の限界よ私は、あの死神 見た目と中身が以前と
違うなんて 対峙するだけでも削られるのよ 皆の力があったから」マスターがな
「あ、腹の調子が戻って来たぜ姐御 いやーおかしな事もあるもんだなー」ドミノ
「皆それなりに傷は負ってるでやんすよ 流石に大群相手の攻城戦はなー」ハット

「強敵でした ソロモン軍がもっと拡大していたら終わっていたでしょうね この
城の連合どころじゃなかったかも知れません 全力で進軍した結果です」錬金術師
「うむ 一人で太刀打ち出来る奴じゃなかったな、怨念の塊とはな しかしあのカ
ラスが旅人だったか 小賢しい奴め だがこれで我らの役割は済ませたな」小夜香

この城全体が薄気味悪い感じがする・・・そう思っているのだが口に出さなかった
追加の援軍が来ていたら何人かは離脱の危機だったかも知れない 戦いは甘くない

「雑魚は死神の餌食になったよ、復活部隊と来たからな 何か胸やけ吐き気かコレ
気持ち悪いよなこの城 まさか他に隠れ部隊とかいないだろうな 限界よ」騎馬師
「お疲れ、そういや影無し居たんだね 忘れてたわ もう人間じゃなかったみたい
だけど カラスが本体か、だからサウルーン軍と連合したのか」リーダーも疲労を

「ねえ 主力は倒したんだからもう城を出ましょう 死神のせいで老けた気がする
(初めからからある程度)元気があったらゲンコツだったわね~アナタ♪」紅蓮w

これでソロモン軍の中枢は打ち破られた 場外に出現しているモノリスは有害石碑
闇の一族とは相性が良さそうだと、漏れ出ている魔力は何かの副産物らしいが――

「よくやった子よ 城の裏には行くな、アンリよ 私に任せてくれぬか悪いように
はせん ソロモン軍の残党が来ても無駄よ あの死神が魔力を吸い取ったのだ」♣
「そうだったんだ じゃなくてさ、私等は触れるなって放置でいいのかな 他の部
隊が城に帰って来ないの 主力の幹部は全部此処にいたって事か」疑問のリーダー

クローバーの説明だとこの裏側にそびえ立つモノリスは死神がパワーを吸収したと
本来の力を削がれているそうだ、他にも召喚でエネルギーを使っているハズなので
更にサウルーン軍を強引に参戦させている これでは72柱を全員呼ぶ事は出来ない
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「お前達は共和国に帰りなさい 友人は既に東へ去った、帰りは山道から北ルート
で向かえば最短で国境だろう 南への憂いはなし 最適に実行された 以上だ!」

※導師様と義理の姉妹は時折何かの存在が降臨するらしい ボイス無しなので捕捉

「ですってよ オリジナルがシナリオで劣化したら本末転倒だから 戻りましょう
私等より友人の戦いの方が苛烈だったりして いえ、余計な詮索か」スカーレット
「流石に全員が疲労困憊かも 肩こりクセになるの嫌だな」何処かで聞いたよ統括

こうしてソロモン軍の本陣は敗北した 旧D国の城を拠点に立て籠もりアンリ達を
迎え撃った悪の連合は最速の進撃の前に崩れ去った、しかし物語は終わっていない
暇な友人に是非とも伝えてもらいたい 実は第二部の醍醐味はこの後からなのだと
嘘は言っていない、原案でもかなりの時間を割いているのです 実質三割ぐらいか
継続中の常連様は引き続きよろしくお願いいたします 全体の評価の分かれ道が
                   
                   
ご覧頂いた様にソロモン軍の司令本部を打倒したのは太陽の軍勢である 当然さ😡
しつこい感じを受けるだろうがこの事実を覚えておいて下さい 場面は切り替わる

 

                エース共和国の城
「本当だろうな! 北の国境から凱旋したというのは、やったのか いや撤退なら
街が祝砲など上げる筈がない C国側から上陸したのでは? 信じられんな」首相

「かっか やりやがった! スゲー早さだなおい 今俺の仲間とも確認中だがどう
やら北の街に入って来るのを警備隊が目撃した様だぜ マジで勝ったか」喜ぶ宰相
「何という速さ 友人が援護しているとは伺いましたが、そういえば国境の上空で
未確認の轟音と光を見たと報告が入っていました 友軍とはソレでは?」書記長だ

最初にサウルーン軍に攻め込んだのとは逆のルートで北の街に凱旋したとの報告が
共和国の領土には兵士達が常駐している為 何かあれば直ぐに伝令がいく事になる

「本当だろうか、C国の研究所ではなかったのか D国側から凱旋という事は予想は
ハズレていたのだ、敵の本陣まで一直線にしてもあまりにも速いぞ」ラインハルト
「解らない どうやってこのスピードで打ち破れるのか 誤報とは思えないですし
これは本当に? いやまだだ、ソロモン軍の城が墜ちても 他の地区が」ブルーノ
「素晴らしい! 太陽の軍勢だからですよ 普通に進軍したのなら半年はかかるの
に C国に上陸してからさほど経ってないのです、D国側から帰国とは」シルフィー

この凱旋が真実ならばソロモン軍の主力は太陽の軍勢が打倒したと考えてよいハズ
三銃士達は提言する「今こそ立ち上がる時 大至急周辺諸国に使者の派遣を!」と

やはりアンリ達がソロモン軍の主力を打ち破ったのだ サウルーン軍の脅威に続き
2度の窮地に立たされていた地上の各国は未確認ながらも この後共和国からの伝令
で残った悪の残党への一斉奮起を画策する事に しかし、本当の脅威は知らない!
 この戦争とは別の枠外 東大陸の上空では別の覇権争いが待ち構えていた――

                 国境なき本部
「お見事です太陽の軍勢 これで北のモノリスの力は削がれたわ 北の地で因果が
崩れるのは防いだのだ、ですが問題はここからなの マリー婆さん口出し無効で」
「へ? クローブさん責任取れるわけねえでしょ 今回はアイツが現場ですから~
私はマネージャー業務は受ける気ないから、辛気臭い事しないで酒買って来いよ」

( ´ー`) 見たり読んだりは割と楽なんですよ 大元があるので破綻はしないです
本作品、マジでこの辺からが開始だと思ってて結構です 選んだ君は玄人志向かな

                              第92話 黄金郷編 5064文字 (続)

紹介動画に興味のある方はこちらから☞ メニースターズ 黄金郷編 PV

SRPGStudio 世界地図とナレーション キャラは映っていない

まさか水鉄砲だと油断していたわけではあるまいが、終わりよりむしろ始まりではないか

もう少し付き合ってもいいと思ってる方は読書の猛者 前半で釣って逃げると信用を失う

次回 地上の様子を伺う者 この後の評価が絶対条件になる長編小説

>投稿サイトでも掲載中(画像は無し)

投稿サイトでも掲載中(画像は無し)