不意の出来事とは何だろう しかしもう戦いの狼煙は上がってる

メニースターズ
第99話 黄金郷編

※太陽の分岐点 WEB版 西ルート

          [貴様等か そうか 試してやろう 持っていけ!]

・・・ガシャン! 不意の出来事だった 黄金郷の城門前に陣取るアンリ達の耳に

「おい、敵が来るだろ もう戦いの狼煙は上がってるよ 何してんのこんな時に」
見えない力に引き寄せられるメンバー 今は悠長にカジノタイムどころでは無いが
リベンジを目論むのは騎馬師、まさかのミスターKではあるまいな(ねえわ!)w

「これは? 何か空から落ちて来たみたいよ どうなって、足が止まった 誰か
唸った様だけど誰よ 分からない 一体」ピジョン達の近くに何か転がっているが
「! え 門の傍に何か落ちてる これって武器なの、何よこれ重くてびくともし
ないじゃないの 私は持ち上げられないわよ 小夜香拾ってみて 力自慢でしょ」

リーダーが試せと指示するが、隠密の腕力では力不足「ダメだな 私では拾えん」
「うひょー パワーなら任せるでやんすよ 兄貴、コンビプレイの時間ですぜ~」
「おっしゃ、鍛え抜いた肉体美が映らないとは残念無念 マッチョに決まってる」

他の面子には扱えないらしい不意に入手の投具らしき巨大なブーメラン型の武器か
金属ではないとの事、「こりゃ対ボス戦用だな 一回投げたら次は無理な重さだ」

「怪力コンビでやっととは、扱えるのは限られた人物のみでしょうね 成程」錬金
「私達は魔法だけどね 奥の手に取っておいてよ、横に立ったら殴るわよ」紅蓮他

戦闘準備に入れと導師様が「この場所は死守しないとマズイと思うぜ 開始だな」
やや不満顔のモカとコバルトだったが 雄臭いアイテムはどの道好みではない様子
(^Д^) オリジナル戦記は歪みねぇな? 編成メンバーが違うとこうなるのが終盤
ジト眼の親分は既に熟練者の域に到達している「殺気が近づいてるわ、ヨロシク」
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「共和国の切り札がどんなものか試してやる、獲物だぞお前ら 臭い連中が何匹が
混じっているがな 俺達を挑発したんだ 後悔させてやれ 逃がすなよ」大魔術師
「しゃしゃ やったーまた戦えるとは 帝国より時給がいい方に付くのは当然だぜ
暴れてやる、喜べお前ら 地獄から特急バスが次々控えてるからな」ゾンビ突撃隊

ようやく大森林の奥へ進む事に歓喜したのか 続々と雑兵が駆けつけている敵勢だ
大昔はラム帝国に仕えていたらしき髑髏兵、寝がえりという概念は散在しない模様
戦場で悪行を尽くすのが至上の悦び「時代はアトランティカ軍なんだよ」古代組w

「ったく クズが! 来てみろよ 使いまわしのモブが、チッ 雑魚の癖に生意気
に特攻訓練済みか 数で負けないでよ 死神を召喚するまで時間を? クソ」モカ
「やはり間違いない じわじわとあの時の感覚がこの森を覆い始めたぞ・・・相手
にとって不足はない 来い! 闇の連合以上で結構 秘宝は渡さん 消えろ」隠密

アンリ達は最奥、黄金郷の周辺に構えている 遠目から向こうの幹部連中が威嚇を
どうやら数人がかりで呪術の準備に入る様子がうかがえる「ヤル気ね 上等よ!」
普段は好戦的ではないリーダーを憤慨させたアトランティカ軍 傍に居る三銃士は

「突撃部隊は我々にも戦えます! 伊達に20年待っていたわけではない 黄金郷は
邪悪の手には墜ちない、ブルーノ、シルフィー 今こそ我々の力を見せる時」隊長
「無論さ 太陽の軍勢がいない間は我々が最前線だったのだ 我らとて普通の部隊
ではない 主力は無理でも城の防衛なら多くを学んでいる、やらせるか」続く副長
「敵は数で突進を仕掛けてきます 我らは黄金郷の防衛を最優先に、こちらが負傷
しても構わず奴らを! 宰相 見ていますか・・・再び太陽が昇り始めたのです」

偵察と合流した敵の先陣が早速向かって来ている 双方視界は良好、激突は不可避

「ふん、カッコつけても追い詰められて不利なのは共和国側でしょうが お馬鹿共
美しくないわね♪ ボロ雑巾の癖に惨めに散りなさい ブルボンヌが至上の戦場」

化粧のノリがいまいちだと不満顔のアトランティカ軍司令「油断出来ませんよ!」
ロシェを含めて邪悪達の気配に警戒する太陽の軍勢「召喚阻止出来るか微妙かも」
焦って強行突撃した場合予想外の罠にかかる可能性がある 精鋭同士の決戦だった
全方向に注意を払いながら、迎撃準備に入るメンバー 踏み込むタイミング次第か

「もう噴火のイレギュラーは起きない! 過去最大の強さでぶつかる事になるとは
帰って来なければこの大地は負けていた、間違ってない 選んだ道は」統括の宿命

 

              ※西ルート 大森林の決戦
開戦の合図は敵側の弓兵による一斉射撃で始まった 数の上では劣勢の共和国陣営
盾を構えた前衛部隊の後ろから放たれる 矢は弧を描いて飛来し、空高く舞い上がる
落下してくる敵側の先手を払いのけて隙を伺う「先鋒部隊がお出ましですぜ兄貴」

雄叫びを上げて駆ける番犬兵が真っ先に突っ込んでくる その後ろにはゾンビ突撃隊
先頭はスケルトンソルジャーか 黄泉からの特急ツアーはハッタリではなさそうだ
次々と到着するアンデットの群れ、血肉を欲して押し寄せる 恐怖の大群と狂気が
アトランティカ軍は中央突破と左方向からの迂回で黄金郷に詰め寄る構えか、速い

「よし、我々は脇道から奇襲を目論む伏兵と交戦になるな 行くぞ」気合の三銃士
骨が軋む音を発し、関節がカタカタと響く 剣を振りかざして突っ込んで来る敵勢
正面からの対峙に備えるのは太陽の軍勢、騎馬のコバルトと統括が先頭に躍り出る
後方からすかさず詠唱に入る魔術組「前に行かせない気ね、コイツ等」混戦の予想

魔法も万能ではない 弱点を突けないと効果は薄い、接近戦が苦手なメンバーもいる
先程手に入れたアイテムは重量級の為 予備動作に時間がかかる「まだ撃つなよ」
導師が注意するが「一発だけなら誤射かも知れないでやんす」(お、そうだなw)
事の発端となったC国にぶちかましてやりたいが既に過去の戦記 今は更に強敵が
力任せに突進して来た髑髏兵にカウンターの斬撃は小夜香、両脇にマッチョの肉壁

「敵の悪臭と混じって更に胸クソなんだけど」嫌顔のモカは後列から矢を連射する 
スケルトンソルジャーの振り回す長槍が先頭の二人を襲う だが、逆にはねのけた
統率された動きで陣形を整えると、一斉に突撃してくるアンデッド軍団に迎撃開始
骨の砕ける音が響き、敵の前進が一旦止まる、だが後続の勢いは止まらない大群だ
「こっちを足止めする気ね! 思い通りにはさせない」リーダーが前進を示唆する

SRPGStudio イベント画面 アトランティカ軍の大召喚術 唱えるアテモヤ 左に紅蓮 右はロシェ 距離があるので詠唱を邪魔するのは困難 大森林

と、その時だった 何やら敵陣方向から不気味な詠唱が辺りに木霊している様子が

・・・ The soul of a strong man who has come fromancient times, now is
the time of the pact I am a child of magic!「馬鹿め、我々を甘く見たな?」
大魔術師を中心に既に荒業の態勢に移行していたのか 幹部は進軍して来ない戦況

「まさか! くっ 使えるのか、アトランティカ軍め どうやら普通の魔術士では
なさそうですよ、だが発動までには時間がかかるハズ」嫌な予感がする錬金術師だ
「まさかあの魔法陣? ヤバいわ この詠唱法は、今は昼の筈なのに ソロモン軍
どころじゃないでしょ奴等、大召喚術だわ 一気に援軍を呼び寄せる気よ!」紅蓮

此処にいる半数は古代文明と直接の因縁はない 繋げているのは裏の死神だからだ
「愚か者 何を驚いている、大帝殿はアトランティカ軍を末裔だと見込んだのよ」
敵司令は余裕顔、魔術に秀でていた大魔導士は天寿を迎えた後だ、戦場には居ない
掴んだ一枚の古文書は結社の陰謀により火山の大爆発と共に灰に消えた ※WEB版

「貴様らは知らんのだ! 我らの文明が長い時を経て大陸に散らばっていった事実
分裂の名残なのだ ラム帝国も、小国レムーアもな 歪めおって」憎悪のロッティ
「弱国を排除しここで秘宝を手に入れたらようやく元どうりの史実に帰れるのだ!
黄金郷が招きたがっているのが分かるぞ 偽物が! 我らが本物よ痴れ者め」バズ

戦場に険悪な雰囲気が蔓延してゆく どうあっても認めない! 講和は永久に破棄

「抜かしてんじゃないわよ! 哀れね、そう信じ込んでるだけに気がつかないとは
逆でしょ、分裂したのはお前らとレムーア文明なのよ 大帝国の疑似なのに」モカ
「ひっひ、うやむやにされてんのは俺達の方だぜ若造 ケリをつけてやる」兄貴~

怒号と土煙が舞う中で、互いの戦の記憶が蘇る古参達 にくい、憎くて堪らんのだ
3大文明の和解は今後も訪れまい 敗者が淘汰の道を歩む、雑兵など蚊帳の外だった

「赤屋根のメンバーと古代文明の経緯は半数が知らないけど、援軍を呼ぶつもりね
皆 慌てたら付け込まれるわよ、黄金郷を潜らせるわけにはいかない」アンリさん
「左様、マスター達の因縁など元から知らぬ 秘宝が邪悪共を招くハズがあるまい
死合いの狼煙が尽きる前に敵将を討ち取ってみせよう、私は誰が相手でもな」隠密

不機嫌なクローバーは敵陣を指差しする「あー、ロックオン 不幸だねぇお前等」
嫌いな輩にはガチで厳しいローブ姿 どの分岐でも彼女の偉大さは変わらない模様
作中屈指の強キャラと義理の姉妹、聖女か、それとも導師か?(中身同じだろ)😊
いいや、決して被ってない 現に別の場で意見を述べている、視線は複数ある戦場

・・・迂回して奇襲を目論む部隊と激戦を繰り広げるのは三銃士だが「大群だな」
ブルーノ、シルフィー、ラインハルトは一般兵とは異なる 長年防衛を継続の勇士
城の警備に比べ経験と実力は桁違い 突破を図る伏兵だが、数で圧倒しようと乱雑に
3名は左から回り込む部隊を迎撃する構え こちらは統率された動きで確実に征する
サウルーン軍に苦戦していた頃の若輩には思えなかった・・・こちらの世界線では

太陽の軍勢と時系列的に違う経過を辿った大地、西ルートを選ばなかった場合は?
戦闘中に考えても後には引けない 中央突破しようと試みる雑兵をなぎ倒してゆく
アトランティカ軍は自分達こそ英知の文明だと信じて疑わない「数だけは多いね」
短気なコバルトはそろそろ突撃したがっている様子 じわじわと圧力で推して行く

「なるほど、共和国が挑発するわけだ 化け物共 だが我らとここで決戦を望んだ
のは間違いだったな 手に入れてやる 絶対に、秘宝は我らを待っている」ヘスス

「誰も待ってませんぜ もうおかしな揺れはないでやんすよ、ですね兄貴」ハット
「あたりめえよ! コイツ等も行方不明者じゃねえの? まさかの再戦だ」ドミノ
「まだ死神が来ていない様だね 大魔術師がいても相当なエネルギー使うんだろ?
モノリスはここに無いし、お前等を待ってるのは帰りの乗車券よ」騎馬師は若手組

交戦中に宴会ネタは挟むなと、ジトっと流し眼のマスター「豚は出て来てないね」
いくらライバル勢力とはいえ捕食までは考えてなかろう、極限状態ならサバイバル
エース共和国を中心に各国とも物資が尽きようとしてた矢先の帰還 酒は勝利後か
偽書とはいえ古文書の片鱗を手中していたアトランティカ軍側、計画は頓挫したが

既に大魔術師が兄弟で入れ替わっている、結果的に繋がっている為 相違は出ない
ここでじわじわと進軍の構えを取り始めるアンリ達「もたもたしてると呼ばれる」
了解したと小夜香と後衛組 陣形を魚鱗に移行し逆に中央から敵本隊へ反撃の構え
「城門前は共和国の3名を信じましょう 我々は敵将を討たねば」ロシェも前進か

混戦の様相を見せる、敵味方入り乱れる戦場 幹部は前線に出て来ないつもりだが
大魔術師の召喚発動まで時間稼ぎに徹するのは予想出来た 短期決戦を避けている
過去の帝都へ進軍の際も、ムダな白兵戦は敢えてしていない「どけどけ、ぬおお」
ピザコンビの小隊は交戦中に消息不明になっている ケリをつけるにはうってつけ

ドシュ グチャ ブシュ バタッ バタン グサッ ドスッ ズブッ ドスン ザクッ ボキ !
キッ ゴキン ガキーン ザッシュ ドン バン ガスン ガン ベシッ カチンバギッ カン
ザンッ ゴン ダン ブン ガツン スコン ゲシ バシン ヒュン ゴス ズン ズガッ ボコ!
カッ ペシーン ボコッ ピタ パタ バタッ・・・キン キン キン うおおおお!!

( ´_ゝ`) やると思ってたぜ、と予想済みの常連が冷ややかな視線を浴びせるが
前衛組が中心となり強引に前へ進み出す「地獄の特急ツアーとか要らんから」とな
どうやら奇襲を狙った左方の遊撃隊はエース共和国の三銃士に防がれている様子か

ふう、破綻せずここまでこれたが お遊び感覚の殴り書きなら原案と連携は不可能
クローブが体験版でさらりと抜かしている 不人気でも今後の経験として残るはず
後半は実質三本のシナリオを改稿しなくてはならない 誰得のエンターテイメント
これを読んでくれている同志には何時か理解する事が出来る、評価など晩年でよし

「フヒヒ♪ 何だよ、姉のクローバーじゃ不満なのか君等は 強くてニューゲーム
おっと、私は小説だったわ マネージャーはスケジュール調整に忙しいわけなの」
 高難易度ですよ本作は 公約を貫くとは思うまい、作文では掲載する価値は無し

                               第99話 黄金郷編 5068文字 (続)

紹介動画に興味のある方はこちらから☞ メニースターズ 黄金郷編 PV

執筆のイメージ画像 ノートPCに打ち込む両手の指 机の上

幸か不幸かまれに指の数が一本多いレアなケースがある 天下を狙う大物は好機だったり

戦国時代ではないが、生き残るのはどのジャンルでも大変であります 一応はノベルの枠

次回 審判のタロットカードは許さない 一瞬の隙が命取り、震えて待て

>投稿サイトでも掲載中(画像は無し)

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