意味の無い派閥争いを防ぐための方法と会議 ノベルだとこうなる

同じ組織で足の引っ張り合い、一番簡素に考えるならそれで合っていると思います
ところがだ、実際には人間関係や損得勘定が複雑に絡み合うパターンも多いのでは
戦国時代の武将がやたらと名を変えたり 別の大名の下に鞍替えは割と普通だった
国力の低下を招くより庶民の意見を汲めと言いたい 事件は会議室で起こってない

メニースターズ
私の旅団 第19話

ネクロス皇国臨時幹部会議
「今日は各々忙しい所 お集りいただき大変殊勲であります、元々はこうでした」
議長のロンベルトだろうか、自ら茶を注ぎながら各自に書類を渡している様だが

「今回の会議は陛下や皇后殿下には伝えてないとの事でしたな、成程」ボル将軍
「レッツィ様にも言ってないが 仮に呼んでも統率は取れまい」北のアッシスか
「残念ながらジェラール様の崩御は近い、医者の話では年内かと」ポリフェ令嬢

珍しく全幹部が集合しているのだろうか 貴族達にはありがちな集いに見えるが

「オットーです、先に議長から相談されております故、まあ茶でも飲みながらと」
「ヘスメラルダです 相変わらず情事に耽っておる様で 駄目ですね、逃げでは」

幹部にはご子息の行為は筒抜けらしい これでは帝位は与えられないな 破局っと

「本議題はそうではないでしょう ドリルですよ 画像が無いとは不愉快ですな」
「ルドン様とアマンダ皇后は道を誤っておられる、お気付きかと思うが最近のお顔
議長の儂が話すなら諸君達の意見も聞けるじゃろうて、ジェラール様は纏ってない
皇国の民ではない護衛を常時つけておる! 私兵はバロン軍であるが 相違は?」

「やはりな、アッシスが発言します 戴冠式は数年前なのです 我々の記憶では
ですが昨年に予算会議で全幹部が集結していたハズで、派閥で割れている事実は
レッツィ様だけではありませんでしたかご子息は? 義理の弟・・・第2夫人と」
「ジェラール様に確かに側室はいたかと ですが子は正室のみではなかったかな、
隠し子という事でしょうか、派閥争いは何時頃から発生しておりましたか」ボルだ
「え、だって戴冠式は国民も参加してると書類にも、どうして日時の記載が無いか
数か所インクが滲んで読めない部分も多い 最近の書類にしては古すぎないか?」

ヘスメラルダが首を傾げる お気付きだろうか マリー達が入国した時にアドラ団
そう名乗っている関所の兵士達は、新規の読者達には別に何も異変は感じないハズ
現皇帝の私兵はバロン軍だ、合っているが、息子の名前など問題ではないのだ事実
 この物語はフィクションである、それだけは間違いない どんどん進めていこう

「そうだ・・・蜂の群れがどうと ドリルですが 昨年でした、前皇帝ですと?
ジェラール様ですぞ 息子のレッツィ様 私は王妃様が思い出せない! 何故だ」

茶を飲みながら明らかに動揺するのはポリフェ嬢か どうやら何か覗いた様子だ
「も、申し訳ございません、私は飲んでしまいました――」出されたら飲むが?

マリー達が本陣を構えて戦略を練り始めようと模索していた丁度その頃である、 
本大陸の各方面では続々と問題が発生していた、強引過ぎる通行料の徴収等
周辺諸国の不満は日に日に増していった 皇国の独裁体制の気配が濃くなった
帝都は世界の中央に存在している 栄えてるならばそこで仕事を探せばいいさ
そうだ、今年は嗜好品の値上げをすればいい、来年は新たな関所でも作ろうか

上級はパンが無ければケーキを食べるだろう 変なネーミングにしておこうか
何処かの王様が亡くなったそうだ 国葬には費用がいる 更に増税が必要だな
人心乱れる時一子相伝の使い手など現れない! 拳で語れる程時代は狭くはない
覇道を目指す者有り、人は歴史において嫌という程経験している 戦乱の世を!
だが支配出来た国はなし 無いなら成し遂げよ 古代には屈強な帝国がいたのだ

                 ( ´_ゝ`)

その頃、マリー達が滞在していた小町にも領土拡大を模索する部隊がやって来るが

SRPGStudio イベント画面 辺境の街へ押しかける帝国兵 パラディンとナイトの鎧姿 味方は映ってない
                               
「困りますね今月分も待ってくれというのは 我々も仕事でやっているわけです
 他の町と同じ条件です、危険ですよ防壁もないのでは 海賊が上陸する事もね」
「大人しくしていたけどこの辺でお帰りになった方がいいと思うわよ あなた方」

マスターはピジョンである、恐らくは大陸のアドラ団か、バロン軍のいずれかだ

「失礼、部下が何か不手際でも? おや・・・確か見た顔だな 誰だったかな?
そうだ! 貴様等こんな場所に お尋ね者の癖にやけに堂々としているなお前等」

「貴女ベラ隊長だっけ? 私等とは友人に成れそうにないわ 領土外だけどね」
「奴等と戦うからうちらは 遠征とかご苦労だけどゆすりとかムダなのよユー」
「禁酒とか納得してないのよオリーブさん達 宴会まで適当にされて激おこよ」
「大方警備料金の請求でもする気でしょ のん気ね、今の内にもう帰ればいい」

「な・・・この女我々の部隊に向かって帰れとはなんだ!」隊長と知り合い?
「辺境の田舎者だろ ふん 何も知らんとは幸せだな 全くやれやれだぜ」w
「ギルドの依頼で獣島に討伐に出たと聞いている、その後に行方不明だとな!
関所破りの件 穏便に済ますのがお互いの為だと思ってたが 甘やかしたか?」

「ちょっといいかしら うちの代表は警備なんか必要ない、支払いもしないから
ギルメンと情報共有してんだけどマリーさん達 アンタ王族と出来てるって?」
「読者達に感謝しておく事ですね このライオネルは恋愛とか興味はなかったと
狙われてますよあなた方の領土は、現皇帝が誰でも勝ち目は見込めるとでも?」
「は? 意味不明な問答だなコイツ等 俺達が領土を拡大してるんだが 馬鹿か」
「不本意だけどここであなた方を討ち取ると不評が眼に見えてるのよ、来るぞ
まもなく・・・この周辺にも 逃亡の相談を始めておけば じゃ」ピジョンだが

「なんだ この町の代表は 我々の軍の規模が分からないとは 哀れだよなー」
「待て、ミスト島で停戦条約が結ばれたそうだ 未確認だが 小規模の傭兵と
皇国の兵士ではなかったとな 無論原住民でもないだと どういう事だこれは!」
「HEY、おめーよ 王子と結婚してーんだろ? 死ぬぜパンドラさんが相手だと、
健全版で良かったじゃねえの 私が主役でもおかしくねえのよこれ、本当はよ」

「脇に退いておくことを進言する、うむ妖気が近くに来ているな了解」義信達
「このっ、我々の隊長を侮辱するつもりか! 田舎だと思って大目に見てれば」
「落ち着け! どうもおかしい、お前達どこの国の兵士だ? 確か関所破りだと、
違う このベラは守備隊でも屈指の経歴はあるが、この威圧感は何処からだ?」
「アンタの配下には分かんないだろうよ、このレオも騎士だぞ 犠牲は避けろ!」

不意に何か陽炎の様な影が過った気が レムーア軍の相手はネクロス皇国ではない

「このピジョンが伝える 我々はレムーア軍! 宣戦する相手はラム帝国軍だ!
分かったら邪魔にならない場所へ避難せよ、安全の保障は出来ないわ 今後は」
「こりゃ恐れ入る・・・ふはは 酔っ払いかよコイツ等 古代の国だろ~それw」
「ラム帝国に宣戦だって? アホか 俺達ネクロス皇国の兵だぜここに居るの」
「レムーア軍だと!・・・ラム帝国軍に宣戦? 何時の時代だか おとぎ話だぞ
いまいち理解出来んが嫌な予感がする、おいお前達 陣形を崩さず退避に備えろ」

「はあ? 何言ってます隊長、与太話に決まってますよ 喝を入れておきますか」
「ハッタリだろオカルト連中め 関所破りの連中なのかお前等 不遜な奴等だな」
「あり得ん、10名でミスト島の内乱をまとめたのか、ただの噂だと思ってたが、
このベラが震えるなどは クソ・・・身分さえ問われぬなら、今頃 この私は!」
「調子に乗りやがって! 本物の兵士の戦いを教えてやろうか この辺境無勢が」

と、その時だった マリー達と問答していた一人の兵士があっけに取られる様が
ブォォォォォン!・・・ザッ・ザッ・ザッ 町の正面から見て左右に数体ずつか
ミスト島で対峙したアトランティカとは別の邪悪な気配、ずっしりと重い感じだ

「おい、何だコイツ等は 何処に隠れたんだ 急に誰か出て来たぞ! 一体?」
「・・・しゃしゃしゃしゃぁ やったぜー! また戦える♪」あら―ゾンビ君
「・・・あー腹減ったなぁ お、丁度いい 餌の傍か」骸骨って痩せすぎ~★
「概ね予定通りではないかな今回、そうか戦場がポイントであったか 成程な
結果は上々だ」漆黒の鎧姿だが ミスト島にいた漢など比較にならぬ重圧感が
「どうやらレムーアの者達の方が速かった様ですが アトランティカ軍も既に 
ふっふっ 出遅れてしまいましたか まあ 何時もの事で」異形の山羊君参上

「相変わらずうちら舐めてるわねラム帝国は マリーさん大魔導士なんだけど、
ライト路線だから丁度いいでしょ、リアル描写したら鮮血少女編だからね」w
「あ、やっとセリフ来た サーシャは最後ですか 私必殺技ありませんのでね
はっは 高難易度じゃありませんでしたか 各地区で出現してたりしてねー」

「この時代の軍隊と戦っていたのだな 私達はどうやら中央から外れているか
今の皇帝は誰だ! この様な脆弱な案山子に鎧兜とは 全く 不届きものが」
「ああ 一般兵では無理だろうな ステータスが無くて良かったな」ハイマ氏
「お、おい嘘だろ 死人が喋ってるぜ ラム帝国だって? 本気かよ、これ」

突然の出現に大陸の兵士は動けなかった 画像付きなら健全とは言えない姿だ
古代人は機械にも詳しい様だ、既に戦場に出て来ている ラム帝国側にもいる

「こんな馬鹿な事が いいか こちらから仕掛けるなよ!・・・正気か貴様等
まともにやって勝てる相手では 何という事だ クソッ古代文明だと」と隊長
「HEY、これでようやく開戦よユー F×CKだから初めからコイツ等は な?」
「おっと、早速敵視を取るとは 戦場だぞ此処は 駄作か確かめるか、飛鳥が」

場の空気が一変する・・・ズゥゥゥゥン! 時刻は昼間だというのに何かが歪む
突如出現したラム帝国と思われる兵士達は明らかにレムーア軍の事を知っている

「うむ、せっかくだから肩慣らししておくか、目障りな小国家め・・・やれ!」

マリー達は咄嗟に二手に別れる、この町から直ぐそばに大きめの桟橋があるのだ
邪悪達は左右から一気に詰め寄ろうとしていた、「敵襲! 迎え撃て」――開戦
巨大な番犬を思わせる獣にまたがった鎧武者が最初に襲い掛かって来た、化物だ
「バカめーとった~!」振り被った鉄製の大斧を惜しげもなく前方へ叩きつける
狙られたのは左手側にいたサーシャとライオネルか、ドッスウウン!地面が響く

直撃は避けた様だが勢いで数メートル宙を舞う事になる、「チッいきなりかよ!」
警戒していたレオとパンドラが立ち塞がるが「あしゃしゃしゃ、食ってやるぜ~」
下劣な悪臭を放ちながらゾンビ達が飛びかかって来たのだ、当然敵の動きは速い
手に構えた投具らしきものを振り回し叫びながら野蛮な爪で引き裂こうとするが

「あひゃ?」・・・何故か突然動きが止まる、後方から怪しげな呪言が木霊する
「不浄が如き遭い討つ成れば、汝が万物の陰として我が陽の式術に屈して候せり
この義信、邪悪に一切の容赦なし!・・・鬼神憑陣・破魔雷光閃!」やったぜ~

ああ無常、これが常連諸君の答えだとは ラム帝国では雑兵にあたると思われる
悪は滅びよ!・・・「ギャアああああああ!!!」黒煙を残し浄化の札は消えた
予想外の陰陽道に怯んだ隙をついたレムーア軍は集中攻撃でラム帝国側に反撃を
                  ・
                  ・
                  ・
「ほう、思った以上に鍛え上げていると 成程、分かった初手はこの辺で 次だ
ここは田舎の1つに過ぎん、幸運だったな貴様等私達も予定があるのでな クク」

なにやら小手調べ感の様だが、ここで一旦敵側が向かって来るのを止める感じだ

「撤退・・・? とは違う感じかしら 挨拶がてらか、私達も舐められたものね
追わなくていいよ皆、この先奴等の予定どうりにはさせない このピジョン達が」
「実質今回は顔合わせで済んだか、こっちも軽傷を負った様だな了解」飛鳥達か
「様子見だ我々は! その内嫌という程相手をしてやる、戦争は組織だ馬鹿共め」

ここでラム帝国側は一時引き下がる模様 北側で怯えている一般兵は眼中にない。

「・・・レ、レムーアが勝ったのか こんな化物相手に宣戦布告、イカれてるぜ」
「我々は 幸運だったかも知れん 何と言う事だ一体恐らくは他の戦場の様子を
このベラが一歩も動けなかった、恐ろしい連中だ レムーア軍、ラム帝国軍だと」

「痛てて すいません 油断したつもりはなかったんですが」サーシャと数名か
「密集してたらやばかったかもな さて どうするか、開戦はしている 今後だ
ラム帝国の出現がこの場所だけでは無いだろう 復活の途中だと見るが」レオ達

「くっ、マズイ 古代のラム帝国が本物ならば大陸の中央へ進軍して来るのでは
関所破りどころではないぞ 侵略される! そんな・・・タダの口伝だと」ベラ
「ねえマスター、この兵隊達ミスト島に逃がしたら オリーブさんの提案だけど
皇国の領土外だから奴等の優先順位からは外れるでしょ、この周辺は海賊いるし」

「ねえ隊長さん 文献の事をご存じなら予想どうり我々の他にも敵勢はいるから
アトランティカ文明よ、此処には来てないけど・・・賢明な判断をする様にね。」
「奴等は黄泉の者達と手を結んでおる、悪鬼達に天下はやれぬ!」流石陰陽師よ
「マリーさん達の拠点はレムーア文明と所以のない輩は結界で弾かれるのよね、
残念ね王子様と甘い生活に出来なくて これ戦争だから、マジで繋げてるからさ」

遂に出現し始めた物語の中枢、ラム帝国軍 果たしてレムーア軍と大陸の行方は
既に新しい扉は開かれているのだ友よ 一歩を踏み出した 遅くても確実に――

            第19話 5170文字 某日 (続)

紹介動画に興味のある方はこちらから☞ メニースターズ 私の旅団 PV

SRPGStudio イベント画面 様子見で撤退するラム帝国軍 左側に聖女のパンドラ 右側に魔女のマリー 背景は小川と大橋前

これで大凡のお膳立ては整ったか 古代の三国が争うのは原案からの既定路線です

いい加減な構想をしているか、この先お確かめください これは三部作の第一部目

次回 不穏な空気を持続させるゲーム内状況と解決策とは何か

>投稿サイトでも掲載中(画像は無し)

投稿サイトでも掲載中(画像は無し)